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運送業界の大きなリスク:覚せい剤使用の現実と対策

  • ninon-kouken
  • 2024年7月15日
  • 読了時間: 4分

◆軽い気持ちでのたった一回の覚せい剤から人生が狂う

(読了までの時間:4分)

はじめに

関西地方の運送A社で、自社ドライバーが覚せい剤所持・使用の疑いで現行犯逮捕される事件が発生しました。これは単なる一例に過ぎませんが、運送業界における薬物使用のリスクとその防止策について考察する必要があります。覚せい剤の使用がもたらす影響と、それを未然に防ぐための対策について詳しく見ていきましょう。


若年層の薬物乱用の実態

日本における覚せい剤乱用は深刻です。厚生労働省のデータによると、2018年の覚せい剤による検挙人数は1万30人で、薬物の中で最も多く検挙されています。特に若年層では薬物乱用の開始年齢が低く、20歳未満で覚せい剤を乱用する割合は男性35.1%、女性47.4%に達しています。これらのデータは、運送業界においても薬物乱用の予防策が不可欠であることを示しています。


長距離運転手における薬物使用の現実

長距離運転手の間で覚せい剤使用が蔓延している現実があります。トラック運転手の仕事は過密スケジュールで疲労が蓄積しやすく、覚せい剤の誘惑に負けてしまうことが少なくないそうです。ある元トラック運転手の話では、「疲れない薬がある」と、同僚から覚せい剤を勧められ、使用を始めたきっかけでした。覚せい剤を使用すると、疲れ知らずで寝ずに仕事が出来、徐々に使用量も増えていきました。いつの間にか仕事をするために使用し始めた覚せい剤は、覚せい剤を買う為に仕事をするという悪循環となり、気づくと借金や幻覚、幻聴にも苦しむことになったそうです。

高速道路を走る長距離トラック
長距離トラック

覚せい剤依存症の危険性

覚せい剤は依存性が非常に高く、一度使用すると自分の意思で止めることが非常に難しくなります。依存は病気であり、覚せい剤使用者の多くは「そこまで危険だとは思わなかった」「やめようと思えばいつでもやめられると思っていた」などと言って後悔しています。覚せい剤依存症になると、幻聴や妄想、深刻な抑うつ感などに苦しむことになります。また、覚せい剤の代金支払いに追われ借金を繰り返し、やがて家族や友人の信用を失うことになります。


自分では止める事が難しい依存症
依存性が高い覚せい剤

スクリーニング検査の重要性


抑止効果の前面化

薬物スクリーニング検査の最も重要な効果は、薬物使用の抑止です。検査があることで、従業員が薬物に手を出さない環境を整えることができます。薬物乱用のきっかけの一つとして、友人や知人からの勧めが挙げられます。実際、薬物使用者の多くは「友人・知人からの勧め」で始めたとされています。スクリーニング検査の存在が、薬物の誘いを断る理由となり、従業員を守る助けとなります。


導入のメリット

日本公検株式会社の薬物スクリーニング検査は、従来の尿検査と異なり、皮脂や指の汗をサンプルとして検査するため、心理的負担が非常に少なく、検査への印象もポジティブです。ある団体では、検査中に笑顔も見られるほどです。


安全性と信頼の確保

A社長も「もしも自社のドライバーが薬物使用者で、運行中に重大事故を起こしたなら、会社のイメージは悪くなり、荷主や周りからの信頼はもちろん失墜する」と話しており、薬物使用の抑止が企業のリスク管理に重要であることを強調しています。スクリーニング検査を通じて、ドライバーの薬物使用を未然に防ぐことができれば、企業の安全性と信頼を確保することができます。


教育と意識向上

薬物使用の兆候を見逃さないためには、日常の点呼や観察が重要です。A社では点呼時にアルコールチェックを徹底していますが、薬物検査の導入も検討する必要があります。特に、ドライバーの様子に変化がないかを日頃から注視し、異常があれば早期に対応する体制を整えることが求められます。


結論

運送業界において、ドライバーの覚せい剤使用は重大なリスクを伴います。スクリーニング検査の導入や日常の観察を通じて、薬物使用の抑止を図り、安全な運行を確保することが重要です。薬物スクリーニング検査があることで、大切な従業員が薬物を使用しない環境を整えるのも大切なことです。覚せい剤の恐ろしさを理解し、初めから使用しない意識を持つことが、ドライバー自身の安全と企業の信頼を守る鍵となります。


参考リンク


従来の尿検査とは異なる日本公検株式会社のスクリーニング薬物検査についてはこちら>

 
 
 

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